2009年11月 7日 (土)

「山形正宗 純米吟醸 雄町」は全盛期の井上康生の内股だ!!

まずはこの動画を見て下さい。

特に、1:18からの内股・・・素晴らしいですね。

相手選手は内股を警戒し技がかけられるのをわかっていても、いとも簡単に投げられてしまっています。

普通、柔道の稽古を積むと受けが強くなり、そうそう相手の投げをくらわなくなるんです。

しかも100kg級であの技のキレ。

今から見ると圧倒的な強さでしたね。

技が来るのをわかっていても、内股の技をかけられ、あっと思ったら体は宙に舞い、畳の上に叩きつけられる。

「山形正宗 純米吟醸 雄町」を飲んだ時に私の脳裏にパッと映った印象と同じだったんです。

わかっていても予想を超える旨さ。旨すぎる。

戦前の酒米の王様「雄町」。

今でも王様はお前だよ。

Photo

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2009年11月 6日 (金)

ヤンキース・松井秀喜選手は山形の酒が好きらしい

昨日のワールドシリーズのヤンキース・松井秀喜選手のMVPのニュースを見て、本当に感激してしまいました。

涙が安っぽくなってしまった現在において、あれだけの栄光を掴みながらも涙がない、そのいさぎよい姿に涙しました。まさに日本人の鏡です。

ところで、ヤンキース・松井秀喜選手は山形の酒が好きらしい、という話が山形の酒業界の中で言われております。

もちろん山形の酒と言っても色々あります。

もったいぶらずに紹介しましょう。

「九郎左衛門」を造っている新藤酒造店の酒が好きらしいんです。

蔵元の新藤さんがニューヨークへ行ったときにお酒を渡した、と、以前直接お話したのを聞きましたので、ほぼ間違いないでしょう。

苦労したから「九郎左衛門」なんて語呂合わせで選んだのではないようです。巨人時代から好きだったみたいです。

ちなみに、当店では新藤酒造店のお酒は・・・、置いておりません。

他のお取扱店へどうぞ。

とにかく、松井秀喜選手の活躍の裏に日本酒の存在があったとしたらうれしいことですよね。

元気の源は日本酒にあり!

蛇足ですが、日本酒を多く飲む県では出生率が高いという統計があるようです・・・。

最近はまりまくっているブラジル音楽。ブラジルで人気があるマリア・ヒタの「O Homem Falou(彼は言った)」のドラマチックな曲調が松井選手の野球人生にダブって見えます。

おっ、ブラジル音楽っていいな、と思った方。

ブラジル音楽のことならカフェ・ブリュ、もとい、サンバタウンさんですよ。

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2009年11月 5日 (木)

Kilroy was here

蔵元に入ってくる醸造アルコールこと原料アルコールは、非常に純度が高く、無色透明の液体です。

アルコール度数は95.6%。これをためしに舐めてみると、一瞬甘く、それからパーンと舌の上で昇華します。

純米酒以外の日本酒はこの醸造アルコールが添加されているわけです。ちなみに、本醸造で一升瓶の中身の4分の1にあたる25%が醸造アルコール由来の成分となります。

この原料が何であるか?

そのほとんどがブラジルの車を走らせる燃料ガソールに使用されるのと同じ、廃糖蜜(モラセス)原料のアルコールとなります。

日本酒の中にブラジル産原料のアルコール。私がアル添に違和感を感じる点の一つです。

もし、私がブラジルに本醸造を持って行くとします。

ここからは私の妄想タイムです。

201×年ブラジル某所において。

「これは本醸造と言いまして、アルコールを少し添加した日本で一般的に飲まれている日本酒です。実は、このお酒にはブラジル産の原料が入っているんですよ。」(私)

「ブラジル産の米を使っているんですか、うれしいですね。」(伯)

「いや、アルコールの原料がブラジル産なんです。」(私)

「もしかして、カシャッサですか?」(伯)

「惜しい!廃糖蜜(モラセス)を蒸留したアルコールになります。」(私)

「それって車の燃料では・・・。」(伯)

「米アルコールはクセがあってダメなんだそうです。やっぱり、ブラジル産のアルコールが好まれているんですよ。どうですか?試しに一杯。」(私)

「ドモアリガト ミスター・ロボット。」(伯)

廃糖蜜(モラセス)原料のアルコールが飲用としてブラジルで通用するか否か、本当のところをブラジルの人に聞いてみたいと思います。

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2009年11月 4日 (水)

悲しき「正酒屋 六根浄」

211142 山形市駅方面を大日山から臨む。

遠くに見える朝日連峰は昨日の雪で冠雪しています。

少し早い冬の到来でしたね。

211143平泉寺の大日堂裏の新・四国八十八箇所巡りの石仏も朝日に照らされ神々しい姿を見せております。

211144空気が澄み切って、なぜか悲しい感じがするほど天気の良い一日でした。

211145

秋空に 正宗雄町が よく似合う

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2009年11月 3日 (火)

まずいはうまい、うまいはまずい~文化と嗜好との狭間で~

「文化の日」ということで、「『香り』という病」にとりかかる前に、日本酒の文化と嗜好との関係について。

「何だかんだ言っても要は旨ければいいんだよ。」

初心者であっても経験を積んだ方であっても、お酒を消費する立場の人すべてが使うことができる大変便利な言葉です。

日本酒業界のほとんどの造り手や売り手はこの言葉に対する防御策を持たず、言われるとオロオロしてしまうように見えます。

ワインの世界では許されなくても、日本酒の世界では易々とこの発言が許されてしまう。

発言の自由さが日本酒のいいところでもあるのですが、日本酒文化の深化につながる言葉でないように感じています。

それでは、先の発言に対しどう対応すればいいのか?

どんな文化にも体系があり、体系を知ることなしに文化を語ることはできません。

「文化」とは美意識の共有が歴史を経て「型」として成立したものを指します。文化の中には物事のモノサシが出来上がります。

日本酒の味で言えば、「五味の調和」が取れた状態を日本酒の最上の姿とします。「甘・酸・辛(もしくは旨)・苦・渋」が一体となって、さりげない姿になる。これは日本人の美意識の投影であるような気がします。

これとは反対に、個々人の味覚の現れと好みは「嗜好」ということになります。

当然、文化と個人とはモノサシの尺度が異なるわけで、文化と嗜好の間では、「まずいはうまい、うまいはまずい」ということが常に起こりうるわけです。

文化の中での「うまい」が、個人のモノサシでは「まずい」ということがある。その逆もまたしかり。

人は「うまい」と信じるではなく「うまい」と感じます。「うまい」という主観は信念ではなく「訪れ」です。自分の意思で動かせるものではありません。

日本酒を覚えたての人は、「香り」「甘味」があると「うまい」が訪れやすいようです。

このことは幼少の頃に味覚と言葉を覚えた経験からもたらされたものだと思います。

離乳食や甘いジュースを口にして最初に覚える言葉が「甘い」であり、その時の身体的要求が充足されたときにもたらされる満足感が「うまい」であったわけです。

「甘いはうまい」は人間の味覚における冒険のスタートなのです。日本酒においても同じことが言えるようです。

しかし、「甘いはうまい」が「甘いはまずい」になりうるのが人間の味覚の面白いところなのです。

人は「ありのままの味」を楽しむ段階から、食だけでない様々な経験をすることで「味の周辺」をも楽しむようになります。そうすると、「甘い」=「うまい」だけでない、より精神的な「うまさ」が見えてくるようになります。

修練により、一見、虚無的な味に色づけできる能力が備わってくると、「まずい(一般的な嗜好で見た時)はうまい」が「信じる」のではなく「訪れ」によって告げられます。

我慢ではなく、「甘いはうまい」と同じ「まずいはうまい」にも身体的快がやってくるのです。

「甘いはうまい」が本能的欲求の充足とすれば、「まずいはうまい」は精神的欲求が充足し身体化した姿と言えます。

「この甘さは何のための甘さなのか?」文化的な意味付けを見出すことができない「甘さ」に対する嫌悪感から、「甘いはまずい」にもなりうる。

「ありのままの酒」の姿を体験できる人はいない。それぞれの経験・程度・尺度で切り取りした酒の姿を見ているだけです。

日本酒を正しく評価するには、文化を知り、審美眼を養う必要があります。

ですので、先の発言の「旨ければいい」というのは自己満足の範囲でしか通用しない言葉であり、全然恐れる必要がありません。

ただ、文化の洗練は退廃と隣あわせです。嗜好との摺り合わせにより、再検証する作業を怠ってはいけませんので、どんなレベルの人の意見であっても、その意味を汲み取る努力は必要です。

以上、わがまま店主の日本酒の味覚文化論でした。

本日、火曜日ですが営業しています。雄町しております。

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2009年10月30日 (金)

蒸米その可能性の中心

ブログはタイトルが決まると内容もビシッと決まるものです。

あらためて本日のタイトルをご覧下さい。

「蒸米その可能性の中心」

今日はタイトルが決まってますね。どこかで見たことがあるタイトルですが・・・。

タイトルがわかり易いというのは大事な要素ですが、何だこれは?と引きつける要素がないと読んでもらえない可能性もありますので、ブログの記事のタイトルはよく考えてからつける必要があります。

さて、タイトルの中にある「原子心母」。いや、「蒸米」。

今朝、久々に蒸米の香りを嗅いできました。

いい蒸米があがるかどうか、やはり心配になるものです。

2110301 今日は香りの変化が早く来ました。

本日の蒸米はキラキラして、旨味があり、外硬内軟の良い蒸し上がりでした。

今年の新酒も乞うご期待です!

次回、ブログの記事のタイトルは、「香りという病」。

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2009年10月29日 (木)

わが道を行く

2110261 今週の月曜日に、ここ平清水から見て千歳山の裏側にある妙見堂へ行ってきました。

妙見堂の境内に、先日の記事「ダムの中のダムはムダの中のムダ」で、青年団と交渉にあたった山形県総務部長をしていた堀田政孝氏の記念碑があります。

記念碑には、

「わたしのたどる

ひとすじの道はけわしい

幾多の苦難があることだろう

しか志、わたしはわが道を行く

堀田政孝」

堀田政孝氏は東京帝国大学法学部を出て昭和15年に内務省に入省。戦後、山形県総務部長として迎えられ、山形の地方自治の確立に尽力した人物です。

当時、全国に先駆けて行われた山形県連合青年団による「公明選挙運動」、「産業開発青年隊」は、寒河江善秋氏の優れたアイデアと積極的な行動に加えて、県側の堀田政孝氏の協力があって大きな運動となり得たのでしょう。

堀田氏はその後、防衛庁へ進み人事局長までなりますが、官を辞し、政治の道を選び、今から40年前の昭和44年に晴れて山形一区から衆議院議員となります。

しかし、念願叶った一期目の任期途中においてお亡くなりになりました。享年54歳。

短い任期ではありましたが、ここ「正酒屋 六根浄」のある平清水を流れる恥川(はずかしがわ)の河川改修の際に、恥川が重要河川認定を受けることで、地元住民の負担が軽くなったのは、地元の陳情を受けた堀田政孝代議士が尽力したおかげであったと、七右ェ門窯の祖父が申しておりました。

2110262 堀田政孝氏の記念碑の前には秘書をしていた故・新関善久県会議員の記念碑。

しかし、記念碑は建てた関係者以外に見る人も少なく、悲しい存在ですね。

2110263 妙見堂からは県庁・駅方面を見渡すことができます。2110264

妙見堂の参道途中にあった兵隊さん石灯籠。意図がよくわかりません。

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2009年10月26日 (月)

雄町しております

いつもお世話になっている出羽さんの決め台詞が、「雄町しております」。

私もパクって使用しているのですが、、「雄町しております」と言われたら行くしかないという感じになりませんか?

さて、「雄町」という米は、山田錦と違って造り手を選ぶ米のような気がします。

山形正宗の酒は、この「雄町」との相性が非常に良いと思っています。

最初の山形正宗との出会いが雄町でした。

飲んだ時に「おっ!!」と驚いたのを思い出します。その当時の山形の酒のイメージとは違うな、と。

先日、開けて確認した「山形正宗 純米吟醸 雄町」も間違いない出来でした。

コストパフォーマンスが非常に高い酒です。

雄町には野生的な魅力を感じますね。Photo

「山形正宗 純米吟醸 雄町」1.8L  3,150円

                   720ml 1,575円

ご注文雄町しております

 

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2009年10月22日 (木)

「苦味」は「完全なる蒸米」によって克服できる!!

昨日、アサヒビールの荻田伍社長が山形に来ていたという記事を新聞で読みました。

私は荻田社長が「The21」11月号の記事の中で、「お客様の声を聞く側が、『俺たちは世界一のビールをつくっているんだ、味がわからないお客のほうが悪い』なんて思っていたら、いくらコクとキレが求められているという調査結果が出ても、きちんと受け取れるわけがない」と言っていたのが印象的でした。

日本酒業界もこの発言に見習うべき点があると思いました。

「日本酒は旨い、日本固有の伝統をもった文化的にも素晴らしいお酒だ。」おそらくほとんどの蔵元さんはこう考えていることでしょう。

しかし、次のようにも思っています。「何で消費者は日本酒を飲んでくれないのだろう?」と。

ほとんどの消費者は日本酒を次のように思っているのではないかと推測します。

「日本酒は旨いのかな・・・、たぶん旨い酒なんだろう。でも、飲みすぎれば頭痛がするし、次の日を考えるとちょっと・・・。」

消費者が日本酒を飲んだ時や飲んだ後に感じる日常的に起こる問題に対応できていないんです。

日本酒業界は、何かあると、伝統や文化といった超越項にすがろうとします。しかし、それだけでは、もう何の解決にならないことを認識したほうがいいです。

そこで私からの提案です。

《「旨味」や「コク」からの脱却》

かなり誤解を与えそうな表現です。

決して、欠点がある酒や炭を使うことを推奨しているわけではありません。

アサヒビールのスーパードライの成功例を参考にすべきだということです。

ドライが出る前は、キリンラガーの独壇場でした。キリンラガーの特徴は「苦味」でした。私もビールを飲み始めた頃は、キリンラガーは苦味が強いと感じていたものです。

その当時は、「ビールは苦くて当たり前、苦いのがいいんだ」という飲み手の常識があったような気がします。しかし、その裏では、「この苦味がもう少し和らいだら、もっとおいしく飲めるのにな~」という人達が増えてきており、その声を敏感に感じ取って商品化したのがスーパードライでした。

その後は一気の逆転劇。ビール業界の勢力図を変えてしまいました。

スーパードライの普及によるビールのソフト化は、日本酒消費にも影響を与えたと私は考えます。

キリンラガーの時代は、ビールの苦味が気になったら日本酒へシフトしていたのが、スーパードライになってからは、最初から最後までビールという人が多くなったのではないでしょうか。今ではビールからチューハイというスタイルも自然な流れとなりました。20年前は男なら邪道というか軟弱と思われる飲み方でしたが。

スーパードライが教えてくれたのは、「飲み手の潜在的ニーズの掘り起こし」。

《「旨味」や「コク」からの脱却》が意図するのは、日本酒は水で割ったらダメ、とか、ロックで飲むのが邪道だ、とか、良い酒は燗にするともったいない、という日本酒の一般的な常識を解いてあげることが大事で、現在の日本酒の不自由さを解消するための発想の転換ということになります。

「旨味」や「コク」にこだわると自分の体に応じたアルコール度数にすることができないですからね。

そこで大事になってくるのが、プンプン系のようなヘンテコな酒ではなく、薄まったときでも飲みやすい状態をどのように原酒で造り上げるかということになります。

ここでもやっぱり大事なのは「蒸米」の仕上げなのです。

いかに苦味の原因であるイネグルテリン由来のペプチドを分解されやすい状態にするか。

澱粉をアルファ化する目的だけでない、酒の味に影響を与えるタンパク質の分解や脂質の分解も考えなければ、「完全なる蒸米」とはならないのです。

先日の酒類総合研究所の発表により、私が言ってきた「完全なる蒸米」にようやく光が当たりそうで喜んでいます。

しかし、苦味に関して感受性のない人が一定割合でいらっしゃるようなので、私の話はわかる人にわかる狭い話になります。

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2009年10月21日 (水)

「山形正宗 純米吟醸 稲造」は全盛期の江川の速球だ!!

まずはこの動画を見て下さい。

ストレートを待っていたバッターがボールの下を空振りをする。ものすごく伸びのあるストレートを投げ込んでいたんですね。

昨日、届いた「山形正宗 純米吟醸 稲造」をきき酒して感じたのが、江川のストレートでした。

伸びが素晴らしく、期待の上を行っている・・・。

水戸部酒造は、日々進化を遂げていますね。

昨年の後半期に当店の人気商品だった「山形正宗 純米吟醸 稲造」。

21 今年も売れ切れ必至です。

ちょうど昨年の今日の記事でも誉め過ぎだと水戸部酒造の会長からご指摘がありました。

私は旨いときは正直に旨いと書きますし、旨くなかったら記事にしません。

「山形正宗 純米吟醸 秋あがり」と「山形正宗 純米吟醸 稲造」の違い。

前者が楽天・マー君のストレートで、後者は江川の全盛期のストレート。

これを飲まずして「山形正宗」を語るなかれ。

これを飲まずして「日本酒」を語るなかれ。

実りのある秋の到来です。

ネットでの申し込みはこちらから。

気仙沼直送の「さんま佃煮」(200円)、「かつお煮」(120円)再入荷しております。はっきり言って、気仙沼でもなかなかこんなに旨い魚の煮付けは食べられないですよ。

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