今年もやって参りました。山形県酒造組合会館での着手前講習会。
最上、村山、置賜の内陸地方の蔵人が大勢集まっていました。
講習会の後は、皆、気持ちを新たに酒造りに臨みます。
山形酒としての基本技術の習得。
この意思統一の徹底こそが山形酒を全国的に有名にしたのだと思います。
しかし、今年の話は少し物足りない気がしました。
果たしてこのままでいいのだろうか、と。
というのも、利き酒で各蔵元さんの「出羽の里」の純米酒を見て、本日の講習会は、これらの酒に対する技術的課題に答えていない、と感じたからです。
活性炭使用量が0gの蔵が多くなったと、小関先生は喜んでいましたが、はっきり言って、今回は活性炭を使用したほうがいい酒が多かったように思えました。
全般的に、味の線が細く、うす苦い感じ。
「出羽の里」は「出羽燦々」に代わりうる品種なのか?素朴な疑問を感じました。
各蔵それぞれで解決すべきことですが、一言物申させていただくと、活性炭を使わないなら、使わないで済む造り、貯蔵管理を徹底して下さい、ということです。
新たに山形セレクションとして消費者に出したいならば、突き抜けた酒質でなければダメな立場に置かれていることを各自認識すべきです。
やるんだったら、他県より圧倒的に突き抜けましょう。
ところで、チロソール高生産性酵母のニュアンスが変わって来て驚きました。
昨年までは苦味を出す酵母と言っていたのが、「コク」を出す酵母として売り出しているではありませんか?
おそらく、昨年の私のブログ記事『そもそも「チロソール」は苦味物質なのか?』に影響されたのでは?
gooleで「チロソール」を検索すると堂々の一位なんです。
この記事の発想(チロソールがコクであるということ)は、丸山圭三郎氏の「ソシュールの思想」で知った、言語名称目録観の否定から思いついたことです。
別分野の興味のあったことが全く別分野にも役立つことがあるんですね。
私の勝手な思い込みでしょうか・・・。
講習会の後は、夜の街へ。
一軒目は「やきとり 華」さん。
今年の3月に開店した純米酒だけを出す焼き鳥屋さん。
志が高い!素晴らしい!
まだ、5時台というのに賑わっています。
うれしいのは目の前で純米酒の燗酒がどんどん出ていること。
それも「山形正宗」。
焼き鳥もジューシーで旨い!
ご夫婦の人柄も好感持てます。
山形の焼き鳥屋さんは確実にレベルが上ってます。
七日町で焼き鳥屋行くならココに決まりです。
二軒目は、「游膳(ゆうぜん)」さん。
七日町で全国の隠れた名酒を紹介して10年以上。
ここで初めて飲む銘柄も多かったんですよね。
ゆっくり腰を落ち着けて飲むところが、2杯目で、携帯に電話が・・・。
「カセットコンロのガスボンベを買って来て」
不粋な電話め・・・。
飲んでいた六根浄赤ラベルをグイッとあおって、帰路につきました。
夜の街に携帯はいらない・・・。
携帯が普及してから盛り場の雰囲気も変わりましたね。
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