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2009年5月

2009年5月30日 (土)

阿修羅・・・

阿修羅」が人気だとか。

こういうミーハーなブームが来てしまうと、「阿修羅」に感じていた神秘性みたいなものが失せるというか、「阿修羅」がオスカー・ワイルドの「幸福な王子」状態になっているような気がします。

なんだか困惑した表情に見えますね。

ところで、世の中にはアイドル仏像とでもいうんでしょうか。妙に心に響いてくる仏像がいます。

六波羅蜜寺の「空也像」もなかなかですし、広隆寺の「半跏思惟像」にもシビれますよね。

長い年月を経て枯らさなければ味が出てこない味。

仏像はかつての都中心が出来がよく、地方にはあまりいいのがないような気がします。

しかしですよ、皆さん、ここ平清水では、約1千年の雌伏の時を経て、凄い仏像が姿を現したのです!

それが平泉寺大日堂ご本尊「木造大日如来坐像」。Photo

手の印の結びを見てください。

通常、大日如来は忍者のような智拳印を結ぶ金剛界大日如来がメジャーなのです。

それがどうです、法界定印(ほっかいじょういん)の印を結んでいます。これが胎蔵大日如来の証。

秘仏として人目に触れずに約1千年。

数年前、文化財調査のために調査した研究員があっと驚いたそうです。

ここまで時代が古い胎蔵大日如来坐像は全国的にも珍しいものだと。

調査報告書には、醍醐寺の大日如来坐像に並ぶ古例の一つとなろう、との記述があります。

「阿修羅」ブームの次は、平泉寺大日堂「木造大日如来坐像」ブームが来る!!

あ、今も秘仏でした。すみません。

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2009年5月29日 (金)

最近は”Rock”onjoじゃなくて”Bossa Nova”njoな店です

今朝の朝日新聞によるとボサノヴァの本場ブラジルでは、ボサノヴァを聞く人が少ないとのこと。

洗練と衰退は常に隣あわせであり、高度の洗練は大衆化を阻む要素を含んでいるような気がします。

洗練を理解できるようになるのには、コスト・時間がかかります。現在のように世知辛い世の中だと、刹那的欲求を満たすインパクトの強いものを求める傾向があると思います。

洗練は常に淡い。

良質の純米酒は良質のボサノヴァに通じます。

今朝の記事を、日本では純米酒を飲む人が少ない、という記事に置き換えると、なんだか似たような状況にあるんだな、と思います。

一見、わかりにくいんです、でも、スーッと静かに沁みてくる感覚。体・心の内側から良さを実感でき、体全体で心地よく酔うことができる。

同じです。

山形では山形ブラジル音楽普及協会の会長ご夫妻が頑張っているので、山形は良質のボサノヴァ音楽に触れる機会が多い土地柄。

明日も山形で良質のボサノヴァが聞けるんです。

「中村善郎&ヤヒロトモヒロ Duo Live」

先月のヘナパトが演奏した場所と同じ、山寺の風雅の国「馳走舎」でのライブ。

Nakamura 店でよく聞いているのですが、ヘナパトに負けず劣らず心地の良いボサノヴァの演奏だと思います。

当日券もあるそうですので、純米酒ファンの人。ぜひ聴きにいってください。

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2009年5月28日 (木)

六根浄が山形駅に!?

以前、キャッスルホテル櫻果林のチーフシェフ山内さんから、「俺の知り合いが駅で六根浄を売っていた、と言ってたよ。」と言われたことを思い出し、そんなことはありえないと思ってそのままにしていました。

ふと、そんな話を思い出し、もしかして、似たような名前の酒でもあるのかと思って、先ほど駅まで調査に行ってきました。

結論から言うとそんなまぎらわしい酒は存在しませんでした。

が、しかし!

似たような名前の食品があったのです。

その名も「六浄(ろくじょう)」、伝説の珍味。215281

「純米酒 六根浄」と仲良くツーショット。

「六浄(ろくじょう)」は六浄豆腐といい、西川町岩根沢で作られる伝統のある保存食なのです。

さっそく封を開け、そのまま食してみました

かなり塩っ辛い味です。でも、酒のつまみにいいかもしれないですね、これは。噛みごたえがあって、噛んでいるうちにとふっと豆の香りがします。

山形の食文化は奥が深い・・・。

215261この写真は、定休日の昼に食べた、口コミで評判の「季分屋」さんのカツと洋風ソースのハンバーグの定食。これで700円という値段もさながら、場所・建物も他ではありえないお店でした。

215268 昼食後、大日堂から平清水観音に向かう道を歩きました。とても気持ちがいい季節です。

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2009年5月27日 (水)

表の顔と裏の顔

昨日は定休日。215263

今年は小学校の広報部長などという役を仰せつかったもので、今週末に行われる編集会議の告知文を書いたり調べ物をしているうちにあっという間に午前中が過ぎてしまいました。

本当にPTAというのは理不尽な組織に思えてしょうがなくて、やりたくもないのにやらされている感が強く、でも、傍目で見ている人からは、”なんだかんだ言って好きだからやっているんでしょ?”なんて思われているんだろうな、と思うと腹立たしいんです。本当に嫌で嫌でしょうがないものをやらされているんです、こっちは。

”じゃあ、やらなければよかったんじゃないですか?”そう思う人もいるでしょう。本当にそうなんですよ、やらなければよかったんですよね。

でも、PTAはアリ地獄なんです。ズルズルと引き込まれてしまった・・・。

あの時、断る勇気があれば・・・。

引き受けないと役を探す人にも迷惑かけるし、などと考えたのが悪かったんでしょう。

本当に学校のPTA広報誌って必要なんでしょうか?私は広報部じゃなかったら読んでなかったと思うんです。無くて困る人はいないと思いますし、あって困る人が多いのが現状。

先生方で作る学校通信で間に合わないですか?うん、親の負担が軽くなっていいですよねこの考え。

ある学年は広報部に入りたくないという役員が多くて学年PTA会議が紛糾したとか・・・。

そんな自分がいやな広報活動部を人に押しつけてどうするんです。教育上良くない行動ではないですか?

そもそも現代にPTAは必要なのでしょうか?地域のボランティアスタッフ制度みたいなものに組織を改編したほうが、役員選出時の混乱がないような気がします。

人に役目をおしつけあう組織っていうのは組織として破綻しているんです。嫌ならみんなで一旦止めてみませんか?

え?それはちょっと・・・、と考えた人。PTAに向いているのはあなたです!

以上、今年の広報部長の裏の顔の独白でした。

最初の写真と二枚目の写真。215262同じ山なんです。六根浄の後ろの前田山。 かつて採石場で、山の半分を削り取られ、六根浄から見えない後ろ姿は無残な山肌をさらけだしています。

普段目に見えているものだけが真実ではないんですよね。

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2009年5月26日 (火)

山形版青い鳥「飲み食い処 かのや」

本日は「純米酒 六根浄」が飲める店を紹介いたします。

遠いところでは、大阪の居酒屋グループさんに置いてもらっています。初めて見た人は何だこの酒は?の世界でしょうね。

山形市では数軒に置いてもらっていますが、本日は、山形駅から最も近い場所で飲める店をご紹介します。

「飲み食い処 かのや」さん。215221

東口の交番の通りをはさんだ向かいにあります。

創業はかなり古く、店の人に聞いてもわからないくらい前からある老舗。

以前は、「かのや食堂」と言って200円の学生ラーメンで有名だったそうです

先日、メニュー表の「カツオの刺身」につられ、ついつい中に入ってしまいました。

私は「カツオの刺身」には気仙沼出身だけに厳しく、生臭く、まずい刺身は許せないんです。

「カツオの刺身」を食べればその店の姿勢がよくわかります。

さっそく、注文しました。

出てきた刺身を見て、正直、驚きました。

角の立ったきれいな色。これぞ新鮮の証。薬味も生姜。

鮮度のいいカツオはニンニクではもったいないんですよね。わさびでもないんです。

気仙沼でもこのくらい鮮度のいいカツオを出す店は限られているのでは?と思うくらい適度に脂の乗った美味しい刺身でした。飲んでいる酒も「純米酒 六根浄」。

気持ちはふっと気仙沼「福よし」のカウンターにいる気分に・・・。陶酔、至福のひととき。

山形おそるべし!

お通しで出てきた身欠きニシンの煮物の味付けもGood!!

メニューも豊富で安く、定食もある、食堂から居酒屋へと移行した良さを保っています。

山形は飲み屋文化がない土地柄だと思っていました。否、ここに古き良き山形の飲み屋文化がありました。

普通、こういう業態の店って普通酒しかなかったりと足が向かないのですが、「純米酒 六根浄」がさりげなく置いてあるんです・・・ありがたや、ありがたや。

「飲み食い処 かのや」さんは、山形の飲み屋の青い鳥です!!

山形で教授もしていたことがあった太田和彦さんはなぜこの店を見逃していたんでしょうか?

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2009年5月24日 (日)

君知るや「中村久子」さんを

このブログを見ている皆さんのうちどれだけの人が、中村久子さんのことをご存知でしょうか?

先日の「ほんものを食う会」で、新庄からお越しになった高橋繁雄さんからいただいた寒河江善秋著「半遁世」で紹介されている人物です。

私は以前にテレビで紹介されたことをおぼろげに覚えていた程度でした。

あらためて壮絶な人生に驚かされました。

中村久子さんは、幼くして手足をなくし「だるま娘」として見世物小屋で二十二年間もの間見世物となりながら、高い教養を身につけ、講演活動や執筆活動をするまでになりました。

「人間は肉体のみで生きるのではなく、心で生きるのだ」誰よりも苦難の連続だった中村久子さんが言った言葉は心にズシリと響いてきます。

「半遁世」の中で紹介している中村久子さんの詩「ある ある ある」。

  さわやかな
  秋の朝
  「タオル取ってちょうだい」
  「おーい」と答える
  良人がある
  「ハーイ」という
  娘がおる
  歯をみがく
  義歯の取り外し
  かおを洗う

  短いけれど
  指のない
  まるい
  つよい手が
  何でもしてくれる
  断端に骨のない
  やわらかい腕もある
  何でもしてくれる
  短い手もある

  ある ある ある
  みんなある
  さわやかな
  秋の朝

ないことのほうを数え、不満を漏らすことが多いことに気づき、恥ずかしくなりました。

昨年、中村久子さんの人生が「生きる!!中村久子物語」という名で映画化され、現在、自主上映先を募集しているそうです。

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2009年5月23日 (土)

金賞受賞おめでとうございます!

昨日、平成20酒造年度の全国新酒鑑評会入賞酒が発表されました。

今年も山形を始めとした東北勢の活躍が目立ちました。

私がかつて在籍した蔵も金賞を獲っており、心よりお祝い申し上げたいと思います。

6年連続金賞はなかなかできる芸当ではないですしね。

昨日、店に訪れてくれた一級酒造技能士の資格を持った杜氏さんの蔵も金賞を獲り、初めて杜氏になった年に金賞を獲ることができたことに尊敬の念を抱かずにいられませんでした。

金賞を受賞した大吟醸のサンプルを持ってきてもらいましたが、素晴らしい出来でした。

なんと、当店に金賞受賞した大吟醸のアル添前の斗瓶取りの酒(純米大吟醸)を分けてくれることになりましたので、お店に直接来た方にお知らせいたします。

ところで、私が見て聞いて感じた金賞を獲れる獲れない蔵の差。

杜氏がすべての工程において人まかせにしないこと。

これに尽きると思います。

すべてに手をかけることで失敗した原因がわかるのです。

入賞もできなかった蔵はダサいんです、悔しいけどダサくて格好悪いんです。

まったくアタラクシアが乱されまくりです。

全国新酒鑑評会に出品せずに批判ばかりしているお蔵さんは、この悔しさから逃れたかったんでしょうね。

逃げたらおしまいです。臭いものに蓋をするように鑑評会から逃げると、臭い酒を平気で出すようになるものです。

おっと、腹立ちまぎれに本音が出てしまいました。

とにかく、金賞を受賞した蔵の皆さん、一冬の苦労が報われましたね。おめでとうございます。

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2009年5月21日 (木)

蔵人の店「正酒屋 六根浄」

森田健作千葉県知事が剣道2段と言っていたのは自称であるとのこと・・・。

あんまりにもセコイ嘘のつきかたに唖然というか、政治家としての資質を疑ってしまいました。

私も少し柔道をかじりましたが、昇段試験を受けませんでしたので、有段者ではありません。

心の中では初段の力はあると思っていますが、実際、持っていないものをあるとは普通は言えないものです。

森田知事の見た目が胡散臭く感じるのは私だけなのでしょうか?

ところで、「正酒屋 六根浄」は「蔵人の店」と言っているが、酒造りに資格があるのか?と聞かれたことがあります。

実際のところ、酒造りには資格はいらないんです。

蔵元から、「あなたが酒造りの責任者です。」と言われたら、その責任者が杜氏になるわけです。

蔵元が自分で「私が杜氏をします」と言えば、蔵元杜氏の出来上がりです。

この場合、自称ではなく実際、杜氏なんですから誰も文句は言えないわけです。

農大出身で蔵元に帰ってきてすぐに名声を上げた蔵も多いので、杜氏をするには酒造りの経験など大してなくてもいいのかもしれないですね。

しかし、外部から見て酒造りのプロであることを証明する資格がないわけではありません。

それが国家検定として行われる技能検定「酒造技能士」の資格なのです。

1級と2級があり、試験は実技と筆記があります。

私は「1級酒造技能士」を保有しています。

検定に合格すると、2級は都道府県知事名義で、1級は厚生労働大臣名義で合格証書がもらえます。

きき酒師さんとは一線を画す資格です。年会費が要らないですしね。

ということで、私は酒造りの責任者ではないので杜氏の店とは言えませんが、蔵人の店というのは自称ではありません。

酒造りの専門知識を持って純米酒だけを売る店、それが「正酒屋 六根浄」。

オンリーワンではなく、純米酒の基準提示(価格と味の両面から)をするナンバーワンの店作りを目指します!!

明日、同じ資格を持った杜氏が店に来ることになっており、今から酒談義できるのを楽しみにしてます。

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2009年5月20日 (水)

緑が空の青さに輝いて

平清水も初夏の装いとなってきました。215191 215192 215193 215194 215195

215201先ほど、河北町谷地の「酒屋源八」の日下部さんが来てびっくり!何かと思ったら、保育園の行事で子どもさんと陶芸教室に来たんだそうです。

日下部さんのお店は、ワイン、焼酎、日本酒どれをとっても品揃えが素晴らしいお店です。

山形は蔵元が注目されますが、実は、売る方もレベルが高いのです。

当然、飲む側のレベルも高い。

山形は四季折々の季節料理もうまいですし、酒もうまいし蕎麦もうまい、言うことがないですね。

山形全体が素晴らしい「食のアトラクション」なのです。

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2009年5月18日 (月)

虚脱感が抜けません

「ほんものを食う会」の後は抜け殻のようになっています。

気合を入れすぎた反動なんでしょうね。

新たな目標を作って頑張らねば。

しかし、春の一番きれいな時期を楽しむ余裕がありませんでした。

お日様が出た今日の平清水は緑が輝いています。215183

215182 215184新商品が入荷しました。東一(あづまいち)。佐賀のお酒。

造り手から尊敬されている蔵元の一つです。

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2009年5月16日 (土)

「愛」は愛染明王か愛宕権現かそれともFour letter wordsなのか

定休日の火曜日に「ほんものを食う会」で色々とお世話になった川西町の舩山達郎さんのところへお礼に行きました。

待ち合わせまで時間があったので米沢へ行きました。

山形に来て10数年、初めての米沢。

「天地人」効果はいかなるものか、興味があったんです。

いやはや、平日の火曜日にもかかわらず駐車場はいっぱい。215121

この写真ではいまいちわかりづらいですが。

215122 上杉伯爵邸。銅像が見えるので何の像なのか興味があり、中へ入りました。

215123 な、なんと我妻栄先生の植樹したウメモドキが!

民法で通説といえば我妻説でした。

215125 上杉神社。215126

直江兼続公の「愛」の前立の甲冑があるのがこの上杉稽照殿。

ここの学芸員だった尾崎周道氏と親交があったのが寒河江善秋氏でした。

「愛」が「愛民」の意味だという説は、尾崎周道氏が司馬遼太郎の「街道がゆく」の羽州街道の中で言っている説です。

215127 米澤紀伊國屋の米沢牛の父、ダラス氏の像の実物と初対面しました。

店員さんに志藤尚山さんとお店のかかわりを聞いたら、志藤尚山って誰でしょう?という反応でした・・・。

明日に続く。

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2009年5月15日 (金)

本日から「うさと展 in 山形」が開催されます

本日から「うさと展 in 山形」が開催されます。

場所は「空間企画工房・虹のひとしずく」で、住所は山形市五十鈴3-6-29です。

この会を企画している「アトリエ・のあ」さんの鈴木ゆかりさんは、「ほんものを食う会」にも参加いただきました。

この方はとにかく企画するのが上手というか、次々とイベントを仕掛けるのです。そのバイタリティーと行動力にはいつも驚かされます。

「ほんものを食う会」を企画する際にもアドバイスをいただきました。

「うさと」の服は、自然な色合いと肌さわり。元々はタイの素材なのですが、日本の風景とも凄く合うんです。スタッフAもお気に入りです。

18日(月)までの開催です。

お近くの方は是非!

本日の七右エ門窯の陶芸教室は大賑わい。215151

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2009年5月14日 (木)

「ほんものを食う会」から政局を読む

「ほんものを食う会」~寒河江善秋氏を偲ぶ~には、2通の大物政治家からの祝電が届きホテル関係者を大変驚かせておりました。

一人は羽田孜・元内閣総理大臣。

もう一人は、野田佳彦衆議院議員。民主党 国内生産酒を考える議員連盟 会長名義での祝電でした。

野田代議士の文面からは、寒河江善秋氏のことをよく調べているようで、善秋氏の業績を称える文章が書いてありました。

祝電をいただき誠にありがとうございました。

会の後で、お二人のことを調べるうちに、共通している点に気がつきました。

MRA(道徳再武装)という組織と関わりがあるという点です。

寒河江善秋氏を知る人物からは善秋氏がMRAという活動をしていたことを聞いていました。

羽田孜氏はMRAから現在ICという名称に変わっている組織の特別顧問。

野田佳彦氏はMRAの影響を受けて設立された松下政経塾の第一期生。

MRAという組織、調べると大物政治家や大財閥・大物経済人が集まっているんですね。

歴史を遡れば、吉田茂、片山哲、鳩山一郎、岸信介、福田赳夫、中曽根康弘などの歴代首相の名がMRAに関係者した人物の中に見えます。

住友、三井などの大財閥も支援団体に名を連ねています。

MRAという組織は、反共の支援組織として戦後の政界に大きな影響を与えてきたのではないか、と推測します。

現在の政局にも何らかの影響があるような気がします。

麻生太郎・内閣総理大臣がらみで言えば、妹の雪子さんの夫は相馬家三十三代当主相馬和胤氏。相馬和胤氏の母は、国際MRA日本協会の名誉会長だった相馬雪香さん。

対する民主党も、鳩山由紀夫氏は言うまでもなく、党首争いをしている岡田氏のイオンがMRA(現IC)の協賛法人だったりと自民党や民主党などの保守政治家とどこまでも縁が深いことがわかります。

小沢一郎氏が首相争いから脱落したのは、もしかしたらMRAに所属していない小沢氏が財界の支持を得られなかったから・・・、ということは考えられないでしょうか?

まあ、憶測でものを言うのはここまでとして、MRAと寒河江善秋氏のつながりは「日本の進路を決めた10年」(元・MRA日本駐在代表バーゼル・エントウィッセル著 藤田幸久・訳 ジャパンタイムズ社刊)という本に載っております。

1950年代になると、大きな社会変動により地方青年の不満が募ることとなり、社会的活動を組織化する集団が現れました。その中でも日本青年団協議会(青年団)が圧倒的規模と影響力を持ち、共産化を憂いた一万田大蔵大臣がMRA幹部と会うように指示し、日青協幹部がMRAハウスに訪ねるようになった経緯があり、その次に続く文章の中で寒河江善秋氏が登場します。

「(前略)その一人が寒河江善秋で、古参で最も影響力のあるメンバーであった。諸事に精通した彼は戦後の状況に幅広い展望をもっていた。同世代がかかえる問題の解決策をいつも見出していたのが彼であった。しかし彼は本来、芸術家肌であり、陶芸のロクロを回している時が最も楽しいときであった。」

1956年に寒河江善秋を団長とした訪中団が中国を訪問した際、周恩来は寒河江氏にサインを求めたり、「寒河江さん、あなたが作る焼き物について聞かせてください」と語りかけたりしたそうです。

労働組合幹部や偉い作家が日本から招待された中で、寒河江善秋氏が一番の上席に与えられ、最初のあいさつを求められたことがセンセーショナルな話題となりました。

おそらく、中国共産党は寒河江善秋氏の全国400万人の若者農民への影響力を重視し、取り込もうとしたのだと思います。

寒河江善秋氏がここで共産主義にかぶれていたら、日本の歴史が大きく変わっていたかより多くの血が流れた可能性があります。

しかし、ここが寒河江善秋氏の偉いところで、周恩来氏を尊敬することはあっても共産主義にかぶれることがありませんでした。

”徹底的な個人主義者”であった寒河江善秋氏は戦争体験により、イデオロギーにたいする嫌悪感が身に染みていたのです。

ただ、寒河江善秋氏の報告を受けたMRA幹部の衝撃は想像に難くありません。共産化の危機感。

さらには翌年(1957年)、ソビエトから青年団にモスクワへ500名招待したいという招待状が届いたそうです。青年団左派はこれを期に勢いづこうとしていました。

MRA日本はMRA創始者のブックマン博士に手紙を送り、対抗策を頼みました。

そこで実現したのがMRAマキノ世界大会への青年団100名の派遣だったそうです。

このときの通訳団の一人に先述の相馬雪香さんもいました。

このMRAマキノ世界大会への派遣の成果により青年団の穏健派が勝利することとなったそうです。

ちなみに「ほんものを食う会」で「新甘夏」を届けてくれた方の名をMRAマキノ世界大会参加者名簿に見ることができました。

以上、「ほんものを食う会」から調べてわかった日本の現代史でした。

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2009年5月13日 (水)

「ほんものを食う会」後記

2009年5月10日(日)に開催されました「ほんものを食う会」~寒河江善秋氏を偲んで~は盛況に終わりました。

当日、伝え切れなかったことをブログで序々にお伝えします。

まずは、寒河江善秋氏の思い出を話していただいた國井一之ご住職について。

現在、福島県福島市の宝珠山・慈徳寺でご住職をされております。

福島市の宝珠山・慈徳寺は伊達政宗の父・伊達輝宗の首塚があり、春には見事な花を咲かせる「種まき桜」で知られます。

ご住職は、天童市の「青年の家」で働いていた経歴を持ち、寒河江善秋氏に「日本一の青年の家の職員」とまで言わしめた人物です。

何ともパワフルなご住職で皆さん圧倒されていたようです。まさしくパンク魂炸裂でした。

事前の打ち合わせがありませんでしたので、私も話がどのように展開していくのかひやひやしていましたが・・・。

ご住職に当日お持ちいただいたパンフレット。Photo

パンフレットの絵は、ご本人が書いた絵だそうです。

樹木葬というのは、墓石の代わりに樹木を植えて供養するというスタイル。

ナナカマドやドウダンツツジのような秋に葉が真っ赤になる低木を植えることで、秋には山全体が赤く染まるようになり、春だけでなく秋も楽しめるようにしたいとのことでした。

東北では2例目の珍しい試み。

アイデア豊かなのは師匠の善秋氏譲りであるようです。

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2009年5月12日 (火)

他人のふんどしで相撲を取る

おかげさまで「ほんものを食う会」~寒河江善秋氏を偲んで~を無事終えることが出来ました。

いまは終えた脱力感で何もする気がしません。

今回の会でお世話になった方々にお礼をしていかなければいけないですし、まだまだ終わりじゃないんですよね。

この会をするにあたって様々な方々にお世話になりました。

この場を借りて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

お前のやっていることは、寒河江善秋氏の名を借りた”他人のふんどしで相撲を取る”ようなことなんだよ・・・。

そう思っている人もいることでしょう。

今後の私の行動・言動で評価してください。

「ほんものを食う会」の様子は下記のブログで紹介されました。

http://ameblo.jp/komati0802/entry-10258710298.html

http://blogs.yahoo.co.jp/kimono_noah/59591155.html

すみません。他人のふんどしで相撲を取る、とはこのことですね。

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2009年5月 9日 (土)

「ほんもの」が届きました

先ほど、東京在住で寒河江善秋さんと親交があった梯祺典氏から「新甘夏」が送られてきました。Photo

愛媛県・宇和島で無農薬・自然農法で作られた新甘夏。

ダンボールを開けた瞬間に上がってきた香りに驚きました。

スーッとした涼しい香り。

体が欲してます。

これも明日のお土産です。

今回の参加者は幸せ者です。

明日は、「ほんものを食う会」にまつわる「事実は小説より奇なり」なことも発表したいと思っています。

う~、緊張してきたー。

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2009年5月 5日 (火)

穴窯3日目の夜

穴窯3日目。窯焚き最後の夜。21541 21542 21543 21544 21545

この窯の横で酒を飲みました。

朧月夜に窯の炎。

贅沢な時間、空間。

ところで、「ほんものを食う会」が定員満了となりました。

お申し込みありがとうございました。

今週の日曜日は、山形食史上に残る贅沢な時間、空間を演出いたします。

お楽しみに!

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2009年5月 2日 (土)

穴窯が始まりました!

さきほど平清水焼「七右エ門窯」の穴窯に火がともされました。21521

みなさんお神酒の「純米酒 六根浄」を撮っていますね・・・。

21522 4日間薪をくべ続ける作業。

昨年は暑い日が続き、寝不足と暑さでダウンした人もいました。

疲れないよう、頑張ってください。

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2009年5月 1日 (金)

ほんものとは何か?その2

先日の「ほんものとは何か?」は草屋敷さんとの長い討論?で盛り上がっておりました。

あれだけの内容をコメントだけにしておくのはもったいないような気がしていたら、ミクシィ経由で見に来た方が多くいらっしゃいまして、どんな紹介をされているかわかりませんが、より多くの人に見てもらってよかったと思っています。

コメントを書くのにあまりにも仕事に支障をきたす(苦笑)ようになったので放置しておりました。

本日はその続きということで、「熟成とは?」に迫ってみたいと思います。

日本酒における熟成概念はあいまいで人によって判断が異なります。

プロ同士のきき酒ですら、未熟、適熟、過熟の判断が分かれることがあります。

古酒に至る経過だけを熟成というのではなく、新酒時の五味のバランスが取れていない状態から調和の取れた「カドのとれた」とか「まるい」状態へ移行する過程を熟成といいます。期間の長短を問いません。

今年は日本酒の世界にも「熟成概念」を導入したい、ということを何度か述べてきました。

「そんな難しい事を言わなくても、酒なんてただ旨く飲めればいいではないですか?」

たしかに、そう言われれば別にその通りで、旨い酒ばかり飲めればいいのですが、現実は旨くない酒が多いわけです。

日本酒は淡い味わいのため、まずくなりやすい性質を持った繊細な酒なのです。

何で旨くない酒が多いのか?

熟成概念が欠如した誤った高香気性酵母の使用。これにつきます。

きょうかい7号や9号はかつて吟醸酵母でありましたが、これは高香気性酵母とは言いません。吟醸香の主体である酢酸イソアミルとカプロン酸エチルの生産量が控え目で香味のバランスが良い酒となりやすい性質があります。

個人的にはきょうかい9号よりもきょうかい7号を使用した酒が長期熟成に向く酒質となる感じを持っています。ちなみに「純米酒 六根浄」はきょうかい7号を使用しています。

私をアンチ吟醸に変えた酵母の走りは、秋田流花酵母やアルプス酵母の出現にあったと思います。カプロン酸エチルを多く出す酵母の出現。

これらの酵母へ嫌悪感を感じる人は、これらの酵母が出現する前の素晴らしい大吟醸に出会っているかどうか?の実体験が大きいと思います。

昔は良かった・・・、などとは申しません。市場全体を見れば確実に現在の酒のほうが旨くなっています。

しかし、あの当時の名杜氏たちの造った大吟醸、「倭小槌」「義侠」「栄光冨士」「羽陽男山」の杜氏が造った大吟醸はピーンと張りがあったんですよね・・・。こういう酒を造りたいってね。

今のカプ大吟などは甘くて汗臭いだけ。本当にフルーティー?

酒を搾った直後にピークが来る酒。これはおかしい?と感じなければいけません。

坂口謹一郎氏は「愛酒樂酔」の中で、「良い酒とは何か?」という質問に答えています。

「世界中のあらゆる酒を通じて、いやしくも良酒といわれるものの美徳、それは香味の調和と円熟とに帰する。(中略)酒の場合この美徳は酒のエージングによってのみ到達できるのである。」

日本酒の酒造りが文化というならば、プロの造り手は文化的な背景と思想を持って酒造りに臨み、新たな技術に対しては懐疑の精神で望むほうが過去の歴史から見ても間違いが無いような気がします。

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