プンプン系にはファストフードが良く似合う
コンビニを利用して嫌なのは、こちらがお金を出してバイトの子が受け取るときの、
「1,000円からお預かりします。」というお決まりの台詞。
たとえ、1,000円ピッタリであっても同じ台詞ですよね。
「から」って、別に追加して払うわけでもないのに、毎回ロボットのように繰り返しているのを見ると本当に嫌になります。
気にしなければいいのですが、「”から”はいらないんだよ。」と毎回心の中で文句の一つを言わずにいられません。
そういう意味では、プンプン系(=カプロン酸エチル濃度が高い酒)も同様です。
米からできた酒に、とげとげしい香りをマニュアル通りにわざわざ着けることの意義を見出せません。
「”カプ”はいらないんだよ・・・。」
プンプン系のもとになる高香気性酵母はいわば人工的に作られた酵母。
かつてないほど高い香りを出す酵母なので、造り手にとっては便利な存在でした。
しかし、熟成をせず劣化する一方という醸造酒にとって致命的な性格を持つ酒になるので、私の中では使わないほうがいいという結論に至りました。
プンプン系の食事と合わない、という特性は、食事と合わせなくても旨い、というジュースの延長線の考えとピッタリ合います。
いわば、スローフード(実は、この概念もよくわからないのですが)的性質を持った日本酒としての美徳を放棄したファストフード的性質を持つ酒なのです。
ただ、百害あって一利なしとは申しません。
一利あるとすれば、日本酒入門編として位地づけられるということです。
甘くて香りがいいことは入り口としては入りやすいですからね。ドイツワインのように。
面白い動きだと思っているのは、一般的にプンプン系だと思われている「十四代」さんがひそかにプンプン系から脱却しつつあることです。高木顕統氏は、優れた戦略家であったと後から言われることでしょう。
まもなくプンプン系の凋落が数年内に確実に起こります。
プンプン系を志向している蔵元さんは注意したほうがいいですよ。
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