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2009年9月

2009年9月30日 (水)

言ったもん勝ち

昨日、PTAの会合で集まった時に、最近の子供の話となりました。

大きな声で自分の意見を言い放つ、「言ったもん勝ち」の子供が多くなった、ということでした。相手を思いやる気持ちがなくなっている、と。

私は思いました。

子供だけじゃない、マスコミも思いやりがなく人の揚げ足を取ることに躍起となっているし、政治家も子供の模範となれる人物がどれだけいることか。

インターネットの世界では、大の大人がブログで草むらから石を投げつけるような「言ったもん勝ち」をしている世の中だからな・・・。

子より親だろうと。

自分を省みて、人のことをどうこう言えるほど偉くないよな~、と思いながら、今日も一人、酒をあおるだけです。

そういえば、一昨日、ふらりと行ったバーに映画「ヴィヨンの妻」で第33回モントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞した根岸吉太郎監督がいました。

う~む、子供より親が大事・・・。

PTA失格。

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2009年9月28日 (月)

カリスマ指導者

どの業界でもカリスマと呼ばれる人がいます。

現在の酒造業界では、山形県工業技術センターの小関敏彦先生がカリスマと言えるかもしれません。

かつての酒造業界では、熊本の野白金一氏、秋田の花岡正庸氏らが吟醸の神様と呼ばれ、カリスマ的な存在であったようです。灘地区限定では、中村政五郎氏が生神様のような扱いをうけたとの記述があります。

それぞれ鑑定官出身で、指導した場所と出身地が異なり、影響力が地域限定であったのが面白いところです。

おそらく各先生の指導のスタイルと風土や流儀がうまくマッチしていたんだろうと思います。

逆に、戦前から戦後にかけて全国に酒造指導者として全国にシンパがいたカリスマがおりました。

その名は「杉山晋朔」。

以前、「戦後の酒造界における最大の謎」の題で、表舞台から姿を消した杉山晋朔氏を取り上げたことがありました。

あの後、杉山流を継承する蔵元さんから連絡があったりと、色々なことがわかって参りました。

秋田コンノの社長に杉山晋朔氏のことを聞いたら、「う~ん。」と困った表情をしていたのを思い出します。何があったのだろうとずっと疑問に思っていました。

調べていたら、出てきました。

元・鑑定官の高橋康次郎氏の東京農大教授の新任挨拶の文章の中、「4.キラー酵母はいずこへ」の「長野県のカリスマ的なS先生」として(ちなみに杉山氏は静岡県出身。花岡正庸氏は長野県出身)。

読んでいただくと酒造技術者の方はわかると思いますが、杉山氏の指導はなんだこれは?の世界です。

まず、仕込水の加工薬品の使用量が半端ではありません。これでも「酒造の栞」に記述のある指導より少なめの数値です。

酒母の使用時のアルコールが18%。調べてみると培養酵母の添加時期も暖気を入れてボーメが出てから添加するやり方だったそうです。

「二時間蒸し」は素敵です。昭和50年代に行っているとは・・・。

しかし、キラー酵母に汚染されていたのでは元も子もありません。

どんな指導であっても目的を達せられなければ全てが水の泡です。

とにかく、酒は清潔な環境が第一であることもこの事例では教えてくれています。

戦前には第一線で表街道を歩んでいた杉山氏が、戦後はアンチ鑑定官室の指導をするようになった理由が知りたいですね。

杉山晋朔氏が理想とする酒はどんな酒だったのでしょうか?

Photo

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2009年9月26日 (土)

六根浄日記

S○Iもすなる資格認定を、六根浄もしてみむとてするなり。

当店も継続・発展していくには、絶えざる努力、営業・宣伝をしていかなければいけません。

そこで「正酒屋 六根浄」でも、新たな資格認定を創設することにいたしました。

「平成之酒馬鹿(へいせいのさけばか)」認定。

要は、純米酒を愛する文化的な常習的酒客であることを認定する制度です。

酒の下に平等であることを実践できる人物に認定いたします。人物本位の認定。

なんとか士、なんとかマイスターなどという、なんとかモドキが本物以上の擬態をするような真似はしません、させません。

他の資格とは一線を画すこの認定。

以下の要件を満たした方のみに認定いたします。

 ①「正酒屋 六根浄」に来店すること

  店主直々に、酒馬鹿魂を注入します。

 ②「純米酒 六根浄」を春・秋の2回購入し、熟成を理解すること

  熟成を知らずに、醸造酒を語るなかれ。

 ③満願天目を購入すること

  あやしい新興宗教の手口みたいですが、日本酒の「苦味」の確認には最適の道具です。分野は違いますが、かつての「Dr.キャッポー」や「睡眠学習機」よりは効果の確認がしやすいと思います。2008年モデル一個1,050円。

 ④「わがまま店主のブログ」を欠かさずみること

  この業界の最新知識や問題点などが見えてくることがあります。

 ⑤わがまま店主との面接

  きき酒試験を行う・・・かも。遠方の方は、「私と純米酒」の題で1200字~2400字以内でメールをください。

どうです?トータルで5千円ちょっと。プチ資格商法です。趣旨にご賛同された方のみ申請してください。

毎年更新制となりますので、②の「純米酒 六根浄」の春・秋の購入が更新の条件となります。

具体的には会員証に「平成20BY之酒馬鹿」という表記がされ、毎年、数字部分が更新されていきます。

この認定を受けるメリットは・・・。

たとえば、飲み屋さんで偶然隣同士となった人との会話でのツールとしての利用。

 酔客A「実は私、馬鹿なんです。」

 酔客B「えっ・・・、馬鹿ですか・・・!?」

 酔客A「(ここでサッと会員証を取り出す)ふふっ、酒馬鹿なんですよ。」

 酔客B「おおっ!あのモテモテの酒馬鹿さんですか?」

ここから熱い日本酒談義が始まるのです・・・。ありえね~。

飲み屋さんで妙な資格をチラつかせ能書きを垂れる輩に対抗できる、ずっと健全な資格で最強の純米酒応援団になる予定です。

どうです、欲しくなってきたでしょう?

「平成之酒馬鹿(へいせいのさけばか)」認定が欲しい方は、まずはコチラにお問い合わせください。

私は一応、酒馬鹿名誉師範ということでよろしいでしょうか・・・。

  

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2009年9月25日 (金)

百日の説法屁一つ

ブログを書くにも準備が必要ですし、下手な事を書いたら信用を失う事につながります。

当店で扱う商品に関しても同じことが言えます。

「百日の説法屁一つ」とならないよう、吟味して取引をお願いすることになります。

当店が7月に導入した商品を覚えていますでしょうか?

記事「おかえり」の中で紹介した、山形の水道水「やまがたの水」。

なんだそりゃ?奇を衒ったんでしょう?と思っていた方。

今日のテレビをご覧になりましたか?

日テレの「SUPER SURPRISE」の中の企画「日本一うまい水道水を大調査」に「やまがたの水」が取り上げられていました。

日本一の水道水となった「鳴子の水」にたった1ポイント差・・・。北海道・東北ブロック2位の水道水。

他のブロック一位との比較では「鳴子の水」がダントツの一位だっただけに、惜しい、惜しすぎる!味のインパクトで負けた・・・。

しかし満足です。「優しい味」という共通した審査員の評価には同感ですし、一般の方の評価も非常に高かったですしね。

清酒専門評価者(いい響きだ・・・って、こういう態度が百日の説法屁一つですね)の六根浄店主が認めた水道水「やまがたの水」。

この水が出る山形の自然に感謝です。

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2009年9月24日 (木)

「純米酒マスター」に思う

日本酒、それも純米酒に関する資格ができたとの情報が入りました。

早速、調べてみました。

「純米酒マスター」

ふむふむ、どこで認定しているんだ?

主催「純米酒マスター認定協会」。会長が、高瀬斉氏。

事務局は株式会社フルネット。

フルネットの中野繁氏は昨年、当店にお越しになった人物です。

中野さん、純粋に純米酒普及のための認定で、資格認定で儲けようなんてケチなことを考えてないですよね。

今後の動きをよく見させていただきます。

ところで、調べてみると日本酒の資格っていろいろあるんですよね。

一番よく知られているのが「きき酒師」。

SSIという団体が認定をおこなっているようです。

皆さんに注意していただきたいのは、この団体と日本酒造組合中央会とは、現在、絶縁しており、何の関係もありません。先ほど、中央会への電話で確認済みです。

この団体、先日、新たに「日本酒品質鑑定士」なる認定を始めました。

㈱酒類総研(←この名前もいかがなものでしょう?)が関わっている「日本酒品質鑑定士」と(独)酒類総合研究所の「清酒専門評価者」。見分けがつく人がどれだけいるでしょうか?

ウィアード・アル・ヤンコビックのような組織だ・・・。

とにかく、資格を受けるために努力をすることはいいことなのですが、その前に、投資に見合うだけの資格なのか、認定組織・団体が信用できるのか、を確認した上で受験されることをお勧めします。

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2009年9月23日 (水)

Bob

今、ボブ運動が注目されてきています。

ボブ運動とは、1995年にオランダで始まった運動で、車で飲食店に行って飲食する際に、飲食店や仲間同士の協力で飲まない人(=”Bob”と呼ばれる)を決め、このBobとなった人が、仲間を安全に自宅まで送る運動を指します。

相変わらず飲酒運転が後を絶ちませんが、このような運動が広がることで、飲酒運転できない環境にしていくことが大事ですよね。個々人の意識だけでは限界があります。

ところで、私にとって「Bob」と言えばBob Dylan。

Bob Dylanと言えば、PP&Mを思い出す人もいるでしょう。

先週、PP&MのM、Mary Traversさんの訃報が入ってきました。

その日から「正酒屋 六根浄」では、Mary Traversさん追悼ということで、BGMにPP&Mをかけています。Ppm

私のお気に入りの曲は、アルバム「A Song Will Rise」の一曲目、Bob Dylan作曲「When The Ship Comes In」です。かつて、この曲を聴いて、Bob Dylanはメロディーもいいな、と再認識しました。

Maryさんに合掌。

もう一つ、「Bob」ネタ。

マイケル・ジャクソンの「Beat It」のパロディー「Eat It」で知られたアル・ヤンコビック(アメリカでは”ウィアード・アル”が一般的な呼び名であるらしい)。

Bob Dylan「Subterranean Homesick Blues」のパロディー「Bob」のビデオが異常に良く出来ており、オリジナルを超えたパロディーだと思います。看板の文が上から読んでも下から読んでも同じ回文。「UFO TOFU」の際の背景・・・、芸が細かい。

どうしたらこんな発想ができるのか?人間の発想は無限ですね。

まあ、オリジナルのBob Dylan「Subterranean Homesick Blues」のビデオも意味がわからなくて面白いですが。

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2009年9月22日 (火)

GET THE GLORY パート2

今、子どもに刷り込みを行っています。

オンリーワンなどというせこいことを子どものうちから言っているのでは将来性がない、やるならナンバーワンを目指せ!と。

やはり、視覚からの影響も大事ということで・・・。

Photo この旗を子ども部屋に張っておきました。

わが子よ、これを目指せ!

どこがナンバーワン?子どもに嘘を教えるな!、というお叱りの声が聞こえてきそうです・・・。

いや、私の話を聞いてください。

この旗は、1993年1月6日の法政ラグビー部25年ぶりの日本一の歓喜の瞬間を見届けた時に振っていた旗。

大変、縁起のいい旗なのです。

国立競技場で行われた大学選手権決勝。前半勝っていたのが後半に早稲田・増保に逆転トライされ、やっぱり今年もダメか・・・と思ったら、ゴール手前のラインアウトから長身のロック藤原がボールを受け取り、そのまま倒れこんで逆転のトライ!まもなくしてノーサイド。25年ぶりの日本一。

私の予言(予想)があたった瞬間でした。

前々年(1990年)交流試合で秩父宮ラグビー場で早稲田と対戦したのを初めて見たとき、体格の違いに驚き(早稲田が大きく、法政が小さい)、しかし、積極的にバックス展開をして早稲田に挑む法政ラグビーの魅力にその時はまってしまいました。

試合の後、私は周りの人に言いました、このチームはまもなく日本一になるよ、と。まあ、大した根拠もなかったんですが。

翌年、再び早稲田との交流試合は大接戦となった試合でした。後半40分を過ぎて法政リード。早くノーサイドの笛が吹け、と願いました。しかし、いつまでたってもレフリーは試合を終わらせません。ロスタイムが5分以上あったのではないでしょうか。結果、早稲田の逆転勝利・・・。

そして、三度目の正直で歓喜の日本一。もう最高でした。

あれから17年。なかなか法政ラグビーが日本一とならないですね。それ以前に、あれから早稲田に一度も勝っていないのはどうなんでしょう。絶対に同じ相手に続けて負けない!という気概がもっとあって欲しいと思っています。

今年こそは栄光をつかめ!

「GET THE GLORY」だ!!

ラグビーと言えば、「Number」などでラグビーの記事を書いている、生島淳氏(生島ヒロシ弟)や大友信彦氏は私と同じ「三陸の王者(完全地域限定の王者、それも自称)」気仙沼高校出身なんですよね。

1992年度の優勝時に法政大学ラグビー部のコーチをしていた熊谷七朗さんも気仙沼高校出身でした。

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2009年9月19日 (土)

もう一度、当店の国税庁による酒類業活性化事例の文章を読んでみました

私は嘘が嫌いです。

ごまかすのも嫌いです。

自分の弱さゆえ、自己保身のためにどうしてもついてしまった嘘。

いつまでたっても心の傷、シミとなって残ってしまいます。

前置きはいいとして、国税庁の酒類業活性化事例に紹介された文章をもう一度読み返してみました。

一つだけ、ひっかかるところがありました。

「今後は、冷蔵設備を新たに購入し品揃えを強化する・・・」

早速、本日、冷蔵設備を導入しました。

リーチイン2面。

心がすっきりとしています。

財布の中身もすっきりですが・・・。

本日、さらに朗報がありました。

河北新報さんの今朝の朝刊に「清酒専門評価者」認定について記事が載りました。

栄光をつかむには、勢いを止めてはいけない。

「正酒屋 六根浄」は、再加速の時期に入ったようです。

純米、爆走!!

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2009年9月18日 (金)

運命の数字

皆さんも同じく感じることなのかもしれないですが、自分の誕生日と同じ数字に妙に縁があるように感じませんか?

私の誕生日は2月22日ですので、「2」とか「22」に縁を感じます。

単なる偶然なのでしょうか?

しかし、今回の「22」には運命を感じました。

大魔神・佐々木の背番号。

阪神・藤川の背番号。

ちなみに、おニャン子クラブだと白石麻子。

清酒専門評価者の第22号。Photo

昨日、認定証が届きました。

プンプン系を止められるのはこの私しかいません!

炎のプンプンストッパー、「正酒屋 六根浄」のわがまま店主。

今後の活躍にご期待ください。

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2009年9月17日 (木)

山形を愛するすべての人に

本日は10月22日(木)に行われる「山形酒歓評会」のお知らせです。

公開きき酒会、セミナー、パーティーと盛りだくさんの内容です。

最新の大吟醸の現状を知ることができます。

パーティーでは、蔵元さんと直接話をできるいい機会でもあります。

奮ってご参加下さい。申し込みは山形県酒造組合まで。

Photo Photo_2

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2009年9月16日 (水)

GET THE GLORY

9月は高校の文化祭シーズンですね。

私にとってもう20年以上前の話となると思うとすこし感慨深いものがあります。

文化祭と言えば、高校2年生の時に文化祭で聞いた曲に衝撃を覚えたことを思い出します。

高校に入ると洋楽しか聞いていなかったもので、邦楽には興味がありませんでした。

文化祭で演奏された曲は、「GET THE GLORY」。

これは、滅茶苦茶盛り上がる曲だ~と思ったら、気仙沼高校OBのチャーミーがボーカルをしているラフィン・ノーズの曲だと知りました。

一つ上の先輩達のバンドによるコピーでしたが、インパクトがありました。

ラフィン・ノーズは、当時は熱狂的な支持を受け、バンドとしても勢いがあった時期で、今から考えると嘘みたいですが、ブルーハーツよりも人気があった感じがしました。

しかし、翌年に起こった日比谷野音での事件により、表舞台から姿を消し、その座をブルーハーツに取って代わられた不幸なバンドでした。

栄光をつかむには、勢いを止めてはいけない。

ところで今、旬の気仙沼高校OBと言えば、小野寺五典議員。自民党総裁選がんばれ!GET THE GLORYだ・・・って、もう野党だもんな。

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2009年9月15日 (火)

酒母は日本酒のダシである

日本酒の製造において酒母育成というのは酒の個性を決定する大きな意味を持ちます。

酒母は「優良酵母の純粋培養」という重要な工程でありますが、私はもうひとつ大きな役割を持つと考えます。

それは、酒母育成は日本酒のダシ取りの工程でもあるということです。

その視点から見ると、灘流「生もと」という手法に大変魅力を感じます。濃醇にしてまろやか、まさに醍醐味という表現にふさわしい酒となるのが「生もと」だと思います。

逆に、酒母のダシ取りという重要性を理解しないと、プンプン系酵母の安易な使用により、副産物であるカプロン酸によるエグ味で酒の旨味を台無しにしていることを気づかない・・・。

平成5年から平成18年までのたった10数年で日本酒の課税数量が半分に減ったのです。

何が原因なのか?

私の説は、級別廃止とともに日本酒のギフト商材としての価値が低下し、プンプン系の台頭が日本酒離れに拍車をかけた、というものです。

級別制度の下、アルコール添加と活性炭とオリ下げにより酒質矯正された酒が日本酒として売られていました。戦後の昭和時代は、日本酒の「旨味」の喪失の時代であったと言えます。

しかし、そんな技術下で優位性を保てたのが灘流の「生もと」だったのではないでしょうか。活性炭とオリ下げでも「コク」の残滓が残り、日本酒らしさを保つ事ができた。

しかし、級別廃止により、事情が変わります。

活性炭を使用しないオリ下げなしの「旨味」のある酒が多く出現してきました。たとえば「田酒」は、級別廃止後に勃興した新勢力の代表格と言えます。

もう一つは、ダシ的要素を排除したつまみのいらない濃醇甘口酒の流行。私が批判するプンプン系がここに該当します。

これらの非凡な酒が大手の平凡さを浮き上がらせる結果となった・・・。

ギフトで特級酒に代わると思われた大吟醸は、保存の難しさから蔵元の望む味とは程遠い酒質に変わり果ててから消費者の口へ・・・、これが日本酒の最高峰の味なのか?

日本酒はこのままマイナーでマニアックな酒へと向ってしまうのでしょうか?

意外かも知れませんが、私は実力のある大手蔵の復権が鍵を握っていると思っています。

どこでも手に入る2リットルパックの日本酒が焼酎と同じくらいに安心して飲めるようにすること。

「生もと」の手法が現在、果たして市販酒の味に最大限に生かされているのか?

昔のままでいいのか?どこまで遡ればいいのか?

山形県鶴岡出身の中村政五郎氏が守り抜こうとした技法と味、灘流「生もと」。

酒造技術史を紐解くことでヒントが出てくる気がします。

大手のお蔵さん頑張ってください。

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2009年9月14日 (月)

CM効果

菊正宗さんの新CMを見ました。

見たというかジェロのCMソングを聴いたというか。

私は、前の西田佐知子バージョンがしっくり来る感じがします。

前のバージョンはなんだか酒が飲みたくなる感じがしましたよね。

まあ、すぐに慣れるんでしょうけれど。

西田佐知子バージョン=昭和に対し、ジェロバージョンは平成をイメージします。

新たなファン層を増やそうという戦略なのでしょうか、日比谷でのイベントも大々的です。

味のほうは頑固に守り続けているのでしょうか?

丹波流灘の生一本。

上原浩先生とお話する機会があったときに灘の酒造りの話になり、「菊正宗はどうですか?」と伺ったときに、「あそこは違う。」という尊敬の念を持っているような返答がありました。

ただ、大手の酒一般に感じる違和感、不信感というのを一般消費者が持っており、やはり、その理由を徹底的に解明しないことには大手の復権は難しいと思います。

その理由とは?

このブログを大手の蔵元さんもよく見られているようなので、お答えし・・・・ません!

大手の実力のある蔵が本気を出したら地方の蔵元はひっくり返ってしまうでしょうね。

眠れる獅子を起こさないよう、そ~っとしておきます。

ところで、東の正宗と言えば・・・「山形正宗」。

「山形正宗 純米吟醸 秋あがり」好評販売中です。

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今朝は、空気が凛として、秋の匂いがする朝でした。

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2009年9月13日 (日)

本日の酒粕を使ったスイーツ

先日にお話した、当店が国税庁の酒類業活性化事例に紹介されている文章を改めて検証してみました。

「土日に来店したお客様にはオリジナル銘柄の酒かすを使った手作りスイーツを提供している。」

週末の手作りスイーツ・・・、すみません。昨日はスタッフAの体調不良により提供することができませんでした。

しかし、本日は用意してあります。

「六根浄オリジナル生キャラメル」

今回の酒かすは「山形正宗 夏ノ純米(五百万石60%精米、きょうかい14号酵母使用)」のもの。

とても美味しく出来上がりました。

是非お立ち寄り下さい。

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2009年9月11日 (金)

「山形正宗 純米吟醸 秋あがり」

朝のニュースでジェロが酒のCMの唄を歌っているのが紹介されていました。

菊正宗さんのCMソング。

いいメロディーだと思っていたら、「上を向いて歩こう」を作曲した中村八大氏の作曲なんですね、なるほどです。

菊正宗さんといえば、小島喜逸氏の書いた「醸技」によると、かつて阿部沢次郎技師長、木暮保五郎技師長という技師長がおり、技師長を頂点に丹波杜氏率いる全ての蔵が指示された経過と作業を遵守している厳しい蔵であったそうです。

小島喜逸氏は昨日の記事内の小林重吉杜氏の下で1年間過ごしたことがあり、菊正宗の造りに比べ、のんびりとした楽なことに驚き、「酒屋万流とはよく言ったもの、如何な方法でも酒は出来るもの、大切な酒造りの軌道を踏み外しさえしなければ酒になるものと知った。」と書いています。

私も以前、蔵を移った時に同じ事を感じました。

さて、私にとって「正宗」と言えば、「山形正宗」。

こちらも正統派辛口酒。

この時期はなんと言っても、や~っぱり俺は~あ~あああ♪「山形正宗 純米吟醸 秋あがり」。

Photo

これは間違いないです。

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2009年9月10日 (木)

現代南部杜氏の源流

今あるかどうか知りませんが、南部杜氏には二大派閥が存在したというのを聞いたことがありました。

平野派と照井派。

平野派は名杜氏と言われた浦霞の「平野佐五郎」門下生の集まり。

照井派は、これもまた名杜氏と言われた勝山の杜氏を勤めた「照井円五郎」門下生の集まり。

現在の南部杜氏の隆盛はこの二大流派によるところが大きかったと思われます。

先日、私は浦霞と勝山の歴史上の共通点を見つけました。

一人の丹波杜氏の存在です。

「小林重吉」

昭和30年に酒造技術者として初の黄綬褒章を受賞した人物。

この小林重吉杜氏が明治の末期に両蔵の指導にあたり酒質改善に貢献したとの記述を「丹波杜氏」(丹波杜氏組合 昭和32年刊)の中に見出しました。

小林重吉杜氏は当時としては珍しく、実地経験だけでない、灘酒の酒造りの学理究明を学んでいました。

当時、最先端であった灘流の酒造りの学理究明を小林重吉杜氏に教えたのが、当ブログでたびたび紹介している「中村政五郎」でした。

南部杜氏の源流に丹波杜氏の存在がある、と最初に酒造りを教わった杜氏から聞いたことをふと思い出しました。

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2009年9月 8日 (火)

山形県の秋の清酒鑑評会の一般公開が明日行われます

おはようございます。

山形県内で明日、仕事が休みの方限定のお知らせです。

明日、山形県工業技術センターにおいて山形県の秋の清酒鑑評会の一般公開が明日行われます。

11月に行われる東北清酒鑑評会の前哨戦となります。

当然、私は参加・・・しません。

プンプンに優劣をつけられるほど大人になっていないもので・・・。

逆に言えば、プンプン大好きな人にはパラダイスです。

興味のある方は、詳しい時間を山形県工業技術センターにお問い合わせ下さい。

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2009年9月 7日 (月)

当店が国税庁の「各国税局が収集した酒類業活性化事例」に取り上げられました

おはようございます。

やっと良い天気が続くようになってきましたね。気持ちの良い朝です。

ところで、タイトルにある通り、当店が国税庁のHPの中に取り上げられています。

なかなか探し出すのが大変なのですが、少し時間の余裕がある人は、以下の要領で探ってください。

①国税庁のHPを開く

②ホーム画面の「税について調べる」の一番下「お酒に関する情報」をクリック

③「お酒に関する情報」画面の6番目「酒類業の活性化支援の取組み」をクリック

④「酒類業の活性化支援の取組み」画面の一番下の項目「各国税局が収集した酒類業活性化事例」をクリック

⑤「各国税局が収集した酒類業活性化事例」画面の「小売業事例」PDFファイルをクリック

23ページの「純米酒に特化した専門店化への取組み」で「正酒屋 六根浄」のことを紹介しています。

一番最初に紹介されている小売店は、気仙沼にある「おけい茶屋」さんですね。

しかし、こんなにわかりづらいところにあったら誰も見ないような気がするのですが・・・。

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2009年9月 5日 (土)

「佐藤正巳と菅野圭文展」が天童美術館で開催中です

だいぶ前にお話した、「佐藤正巳と菅野圭文展」が天童美術館で開催されています。

Photo 上の牛の絵が平清水在住の佐藤正巳先生の作品です。

これが漆で描いた作品というのですから、漆の画材としての可能性を見出し、表現していった姿に感銘を受けました。

漆のピカピカした感じが暗い色調を暗くさせず、すんなりと絵の世界に入っていくことができます。

平清水にある平泉寺大日堂の千歳山大仏の仏頭をモデルにした作品もありました。

13日(日)まで開催しておりますので、是非ご覧下さい。

絵を観た後には、佐藤正巳先生の生家跡をそのまま蕎麦屋にした「吉里吉里」さんで蕎麦を食す・・・、鉄板コースです。

1261 215223 この二つの絵は七右ェ門窯所蔵の佐藤正巳先生の絵になります。

調べたら寒河江善秋氏と同じ年、1920年生まれなんですね。

司馬遼太郎の「街道をゆく」の中の「羽州街道」の中に登場する人物でもあります。

昔は大変お酒が好きな方だったそうで、今でもご健在です。

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2009年9月 3日 (木)

陶磁器の釉薬に含まれる成分による清酒の調熟効果を利用した新容器開発について

長いタイトルになってしまいまいた。

「清酒専門評価者」認定のために私が提出したレポートの題名です。

当店のオカルトグッズ(?)「阿字満天目」開発の経緯をレポートにまとめた内容になっています。

一回目の提出時には、内容の不備を指摘され、参考文献まで付けていただき、手直しした上で再度提出させていただききました。

さすがは酒類総合研究所(前身が国税庁醸造試験所)。

ちなみに、きき酒師に関わっている「㈱酒類総研」という紛らわしい名前の組織とは別組織ですのでご注意ください。

お酒や味覚に関する情報量には、ただならぬものを感じました。

ちゃんと論文の形になるものですね。

レポートの内容を一部紹介すると、釉薬の種類によって酒の味に変化が起こることに着目し、最適に調熟する釉薬内の濃度を官能検査によって決定し、新容器を開発した、というものです。

嘘か真か?

味覚をめぐる冒険はここから始まる!

「阿字満(あじまん)天目」Photo

今年は梵字を彫ったバージョンで登場しております。

この梵字は「阿字」と言って、大日如来を意味します。

お酒を入れなくても瞑想グッズとしての利用もO.K!

味な酒器です。

価格:2,000円(税込)

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2009年9月 2日 (水)

「寒河江善秋遺作集」復刻を記念して

先週、川西町在住で寒河江善秋氏を師と慕う舩山達郎氏が「寒河江善秋遺作集」を復刻いたしました。

「寒河江善秋遺作集」は加藤登紀子さん直筆の善秋氏の俳句を集めた幻の俳句集です。

私は、今年は、「ほんものを食う会」、「純米吟醸 善秋」を企画した関係で、寒河江善秋氏のことを学ぶ機会に恵まれました。

とにかく、亡くなって30年以上経つというのに、いまだに慕う人たちがいることに驚きました。

オーラが違っていたというのでしょうか、いまでも毎日のように思い出す、とまで言っている方がいるくらいカリスマ的魅力にあふれた人物だったようです。

寒河江善秋氏の思想の根幹は、イデオロギーにとらわれない、自分自身が感じる実感を大事にし、物事に真摯に向き合い、実践していくことでありました。

立命館大学の秋葉武准教授の論文によれば、「『大人たちのつくった主義や思想』を否定し、自身で『実存』を確認しようとした。」

語弊があるかもしれないですが、私は善秋氏にパンク魂を感じました。

これはおかしいよ、ということを、堂々と表明し、自ら行動にしていく。

インターネットで、「半遁世(はんとんぜ)」について語られている文章が散見されますが、善秋氏が意図した目的と少しニュアンスが違う気がします。

インターネットに見られる「半遁世」の思想は、あくせくせずに気楽に生きようよ、みたいなユルい思想に見えます。

「半遁世」の思想は、金儲けや出世というような従来の仕事の目的を変更することで、職場での主体性を回復し、仕事をすることに喜びを見出すための心の在りようの提案なのです。

そんな「半遁世」の影響を受けた一人がシンガーソングライターの加藤登紀子さんでした。

善秋氏が開いていた陶芸コミュニティ(無相庵)での大勢の人との同居生活で陶芸三昧の日々を過ごしたそうです。

後日、加藤登紀子さんから善秋氏に「俳句の会を作りませんか?」という連絡が入ったそうです。

そこで始められたのが「吐火羅句会(とからくかい)」という句会でした。

善秋氏が亡くなってから、善秋氏を懐かしんだ加藤登紀子さんが句会での善秋氏の句を直筆で写し配布したのが「寒河江善秋遺作集」でした。

今回復刻した「寒河江善秋遺作集」は、加藤登紀子さん、善秋氏のご子息のご了承を得て世に出すことができました。

舩山達郎氏が書いた置賜農業高校前の句碑を建立した時のエッセーを加え、善秋氏の業績と人物像がわかる冊子となったのではないかと思います。

当店では、当店オリジナル「純米吟醸 善秋」をお買い上げいただいた先着100名様に配付いたします。

「純米吟醸 善秋」今後ともよろしくお願いいたします。

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