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2010年5月29日 (土)

絶望と希望と不安

二回目の広島。原爆ドームへの再訪。

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私がまだ幼かった頃、母に連れらて実写版映画「はだしのゲン」を見に行ったことを思い出しました。

三国連太郎が主人公ゲンの父親役で、原爆投下後、倒壊した家の下敷きになって死んでいくシーンが脳裏に焼きついています。

映画を見ている最中に母が泣いていたので、その時は、原爆で人が大勢亡くなったことが悲しくて泣いているんだな、戦争はなんて残酷なんだ、と子供心に思ったものです。

親の立場になった今になって考えると、原爆の後に残された子供達と自分の子供をダブらせたことで憐憫の情がはたらき、思わず涙が出たのではないか、と思います。

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原爆ドームと空の青さとのコントラストが印象的で、悲しみをすべて昇華して神聖な場所となっている感じがしました。

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原爆投下目標となった相生橋から見た原爆ドーム。65年前、約600メートル頭上で原子爆弾が炸裂し、ここから見た光景が地獄と化したわけです。

圧倒的な暴力により一瞬にして過去を消し去り、絶望が街を覆いつくしました。しかし、戦後、見事な復興を遂げ、原爆ドームの背景にあるビルが現在の広島の繁栄を物語っています。

希望を失わなず困難を乗り越え、力強く生きてきた広島の方々に頭が下がります。

橋からの帰り際、もう一度原爆ドームのそばに来たら、雲行きが怪しくなり、曇天の下では先ほどよりも廃墟となったリアルな姿が生々しく迫ってきました。

今に生きる私達が努力を怠れば近未来に同じような光景を目にするようになる、そう語りかけているようでした。

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やはり、今回も存在自体がもの凄いメッセージでした。

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