ハンパしちゃってごめん
サンバタウンぜじさんのブログでも書いてありましたが、私は12月16日から本格的に蔵に入ります。
ですので、純米酒普及活動およびプンプン系陳腐化計画は、一旦、小休止となります。
しかし、「正酒屋 六根浄」ファンの皆様、ご安心下さい。
12月は店舗での営業をしておりますし、ネットでの注文も常時対応しております。
もちろん、買いだめしておくのもいいですけれどね。
ところで、「ハンパしちゃってごめん」と言って思い出すのが、高部知子さん。高部知子さんと言えば「積木くずし」。「積木くずし」の原作者は、俳優の穂積隆信氏。穂積隆信氏と言えば、兄であったのが酒類評論家の故・穂積忠彦氏でした(記事のタイトルから穂積忠彦氏までを即座に連想できる人は酒オタクです)。
穂積忠彦氏は酒に関する著書多数で、「美味しんぼ」でも酒の先生として登場する人物です。
穂積氏は、今からおよそ30年前に「呑んべえが語る酒学入門 本物の酒を求めて」(健友館)という、文化としての酒の視点から酒の歴史や当時の酒の問題点をえぐり出した快著を送り出しました。
東京大学農学部出身で鑑定官を経験している方が書いたので、発酵に関する知識はもちろん酒税のあり方に関しても大変ためになる本です。私が買ったのは1996年頃で、酒造りの道を目指し、酒の本を買いあさっていた頃に出会った本でした。
本が発行された当時(昭和55年)、世の中の流れとして本物志向への高まりとともに梁取三義氏や雑賀進氏らの著書による三増酒糾弾の流れがあったものの、清酒に添加する原料アルコールが何の原料から出来ているか、まで詳しく記述している本はなかったと思います。
ブラジルのガソール(ガソホール)に使用するモラセスアルコールが日本酒にぶち込まれているという、しっかりとした知識をもった技術者側からの告発。
ある飲み屋さんで聞いた話として、鑑定官上がりでアルコール供給会社の顧問になった人が「あれは飲まないほうがいい」とその飲み屋さんに来て言っていたそうです。どういう意味かは知りませんが。
しかし、あまりこの本による一般の人へのアピール、浸透度は低かったようです。やはり、文化云々よりも、旨ければ何でもいい、法律で定められている範囲なら問題ないでしょう、アル添も旨くなるんだったらいいんじゃないの?という人が多数だったからでしょう。
それでも私の経験上、頭で考えるより身体は正直なものだと感じます。私の場合、アル添酒を飲んだ次の日は頭痛がします。プンプン系も次の日のダメージが大きいのです。ですので、人にアル添酒やプンプン系を薦められません。
口に入るものへの無意識的な遡及による拒否反応がそうさせているのかもしれないですけれど・・・。
「本当の日本酒であるならば、酒の中に日本の産品以外のものが原料としてつかわれていないかどうか真剣に考えてみる必要があるはずである。」(上掲著p.60)
あれから30年、日本酒業界はすっかり変わって・・・ないです。
日本酒の現状が「ハンパしちゃってごめん」ですね。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)







最近のコメント